Halo式入口は制御面(DNS・SSH)とデータ面(SCP/SFTP 回収の p95)に分けます。高 RTT ではTCP ウィンドウスケーリングとバッファが BDP に乗るかが尾を引きやすく、ルーティング・同時接続・チェックサム・リトライを一枚の決定マトリクスに書くのが先です。
制御面はSplit-horizon・GeoDNS と SSH/アーティファクト p95とGeoDNS・SSH 遅延・ノード検収を参照。ヘルプで請求前提を確認し、本稿は SCP/SFTP のデータ面と五 PoP 検収に限定します。
SCP/SFTP アーティファクト回収の決定マトリクス(データ面)
表はプロトコル・整合性コスト・高 BDP 適合を並べ、票に転送サイズと部分再開の要否を書けば運用とセキュリティが同文書に署名できます。
| 軸 | SCP(OpenSSH) | SFTP サブシステム |
|---|---|---|
| 典型負荷 | 大容量単一ストリーム/少数並列ディレクトリ | 細かい put/get、POSIX 意味が要るとき |
| 既定の整合性 | MAC/AEAD 依存。ファイル単位チェックサム列なし | 同様。大容量は sha256 マニフェスト推奨 |
| 長距離パイプ | 単一ストリーム+ウィンドウ/バッファで単純化しやすい | 小ファイル多発でメタ RTT が積む |
| 運用認知負荷 | 既存 ssh 踏み台と相性よい |
ChrootDirectory 等はセットで設計 |
| p95 リスク | 太平洋一ストリームでウィンドウ非充足だと尾が伸びる | 小ファイル多発+厳格 fsync は p95 悪化 |
ルート選択:日本・韓国・香港・シンガポールと米西海岸をどう分けるか
東京・ソウルは東北アジア寄り、香港・シンガポールは南中国・ASEAN 混在、米西海岸は米州+西岸ストレージ同リージョン向き。跨リージョンは複製・障害用に抑え、チケットにp95 悪化予算(偏差・ロールバック)を明記します。
- 同一 PoP:権威ゾーンとランナーを揃え、跨リージョンはランブックのオプションに。
- 対称検収:上り下りを別計測し一方向錯覚を避ける。
同時接続:セッション・キュー・サーバ上限
SCP の過並列は暗号競合で p95 悪化。SFTP は MaxSessions と fsync が重なる。並列 1・2・4 を測り曲がり点を記録します。
- CI:リージョンシャードで五タプル衝突を避ける。
- サーバ/クライアント:
MaxStartups等を前後比較。大ツリーはrsyncや tar 一ストリームで RTT を削る。
チェックサム:「転送完了」から「署名できる」まで
転送層の整合性は版保証ではない。sha256 マニフェスト+サイズ・mtime、オブジェクトストレージなら ETag・長さと突合せます。
失敗時リトライ:バックオフ・べき等・部分成功
指数バックオフ+ジッターでスタンピード回避。認証・ディスク系は無暗転リトライ禁止。回復可能分は rsync --partial 等で再開。べき等キーで欠損ファイルが正本を潰さないようにします。
実行可能な sysctl・SSH 設定(境界は必ず読む)
Linux 送信端末向け。macOS は sysctl が異なるか無く、クラウドはロックされがち。変更前スナップショットとロールバックをチケットに。
# —— sysctl(Linux、root。コンテナはホスト継承または書き込み不可)——
# 境界:ローカルスタックのみ変更。相手がウィンドウスケーリングを無効にすると効果は急減。
sysctl -w net.ipv4.tcp_window_scaling=1
# 境界:バッファ増は高 BDP の単一ストリームに有利だがカーネルメモリ消費が増える。小メモリ VM は注意。
sysctl -w net.core.rmem_max=134217728 net.core.wmem_max=134217728
sysctl -w net.ipv4.tcp_rmem="4096 87380 67108864" net.ipv4.tcp_wmem="4096 16384 67108864"
# —— SSH クライアント(~/.ssh/config、OpenSSH)——
# 境界:Compression=yes は高帯域+既に圧縮された成果物では逆効果になりやすい。低帯域テキストのみ試す。
Host artifact-hop
HostName YOUR_HOST
IPQoS throughput
ServerAliveInterval 30
ServerAliveCountMax 6
ControlMaster auto
ControlPath ~/.ssh/cm-%r@%h:%p
ControlPersist 10m
境界:IPQoS throughput は対話途切れ時は lowdelay で A/B。ControlMaster は共用踏み台では隔離とセットで。
日韓港新・米西海岸:ノード分岐検収チェックリスト(署名欄)
| PoP | 検収項目 | 合格基準(ヒューリスティック) |
|---|---|---|
| 東京/ソウル | 東北アジアのサンプルジョブ回収 | 同リージョン p95 変動が基準比35%以内。リトライ暴走なし |
| 香港/シンガポール | 南中国・インド洋混在イグレス | ピークの mtr/p95 スパイクが説明可能で経路を戻せる |
| 米西海岸 | 米州+西岸バケット同リージョン | 大容量一ストリームでウィンドウ充足。CPU 暗号が主ボトルネックでない |
署名にサンプル数・時間帯・ビルドと ssh -V を添付。
数値・方針は社内ヒューリスティックで SLA ではない。本番踏み台への無承認
sysctl -w 一括禁止。
関連:Worker 近接・SSH p95。DNS 粘性は Split-horizon 記事が基準。